「現代のシャーマンは都市に暮らしている」
これには2つの意味がこもっている。
ひとつは禅の「十牛図」に言う「騎牛帰家」や、
カルロス・カスタネダの
ドン・ファン『イクストランへの旅』など。
山奥に籠るのではなく里に戻り、
それからの過程。
もうひとつは、人と人が関わるときに誰もが体感する過程。
古代のシャーマンが行っていた医療や心理の職は、
現代もデータだけではない体感のようなシャーマニックな
感覚がこみ上げることがあるだろう。
Introduction
昨年のゴールデンウィークに開催した「立脚点の移動」オンライン合宿の続編。
前回は自分の物事の捉え方、観念、信念に気付き、どのように立脚するか?を
テーマにして、「シャーマンズボディ」著者である“アーノルド・ミンデル”が、
「この本で言いたいことは一体、何なのか?」を、自らのアイデンティティを傍に置き、
著者本人の視点で声を聴き、その声を手掛かりとしてエクササイズを行いました。
今回は、シャーマンズボディ第2部「都市の中で夢を見る」にフォーカスして、
参加者同士で「役」になりきり、起きていた出来事を“ひとつの劇”として演じます。
自分の中で「起きていたこと」を一旦、「外」に出し、誰かに演じてもらう事で、
当事者として関わっているときには見えなかった“何か”が、ふと立ち現れてくる。
そしてその時、一体何が起こっていたのか?の全貌が明らかになっていく・・・
そんな、マジカルでミラクルな体験が起こるかもしれません・・・
さあ、「うしろ向きに馬に乗る」劇団の開幕です!
Learning
「気付き」って、孤独な作業?
自分でやるしかないと思いがちなことですが、実はそんなことはなく、他者の力を借りることができます。
仲間と共に行うことが可能です。
気づきは、「自分」から距離がとれたときに起こりやすいものです。つまり、メタ認知。
例えると、自分の姿を鏡に映し、それを見ることで起こるような感覚が、気づきには必要です。でも「気づきが」必要だという場面は、大抵、大きな困難の渦中。そんな時に、自分で自分を見る視点を持つのは、不可能なこと。
誰かに自分の役をやってもらい、その上、誰かに自分を映す鏡の役もやってもらい、それを自分は眺めるだけ。
眺めるだけでOK?実は、ここに、癒しの原理である「外在化」させて「目を向ける(観察する)」プロセスが立ち現れてきます。眺めていたら何かに気づくかもしれないし、気づかないかもしれないし、どちらでもOK。
★これまで、立脚点の移動のワークに、実感をもてなかった方、ぜひ、ご参加ください。ご自身は、眺めるだけ!です。
シャーマンとは部族のためにいます。
病や恨みを訴える個人と接し、そしてグループ全体の流れをつかむことで、目の前の個人のバランスが整い、病や恨みが晴れて行きます。
では、現代にシャーマンがいるとしたら、何を行っていそうでしょうか?グループの滞った流れを通し、個人の人生の流れを促す人とは?自覚的に、自分の身体感覚をグループ全体の感覚に少し明け渡し、そしてそこから感じたことを自覚的にグループ全体に再投入する。
個人がグループ全体とつながっている仕組みが、良いことも悪いことも起こすことに、目を向け、その流れの中にい続ける。このことを担うファシリテーター(リーダー、対人支援職)に、流れに身を任せて流れの中にい続けるトレーニングです。
★ リーダー、ファシリテータ、対人支援職として、役割を担い過ぎていた方、葛藤に葛藤せず、葛藤の中にある宝を見つける感覚をぜひ体感してください。 ご自身は、流れに身を任せるだけです。
「シャーマンズボディ』の章末エクササイズをグループで行う
立脚点の移動に実感が持てなかった方も、「外在化」「立脚点の移動」を体感して、
どうして
「癒しが起こるのか」
「プロセスが進むのか」
「新たな発想が生まれるのか」を
ご自身の言葉で表せるように、
いくつものパターンを練習してみましょう。
プライベートの日程の合間や、空いた時間をうまく利用して、無理なくご参加ください。
個人セッションをご利用の方は、申し込み時にお好きなお時間でお申し込み下さい。
日程詳細は、以下のリンクからご確認ください。
Training camp menu
● 第1章 シャーマンズボディ
古くからある問題解決の方法(トランス状態、シャーマンズボディの体験に参入する)を改良したインナーワークのエクササイズ
● 第2章 シャーマニズムとプロセスワーク
ドリーミングボディとつながるためのドリームワークやボディワーク。
● 第3章 知者への道
癒しをもたらしたり、意味のある人生を創りあげるための数多くの豊かな知者への道。これらすべてに共通するコントロールできない非合理的で強烈な未知の力を理解するためのエクササイズ。
● 第4章 最初のレッスン
どのように死がアドバイザーになるかを示す例を記し、そのレッスンのためのエクササイズ。
● 第5章 狩人
「力」とつながるために狩人になるエクササイズ。
● 第6章 戦士
日常生活でドリーミングボディの体験に入っていく為のエクササイズ。
● 第7章 盟友(アライ)
自身の問題を自身の盟友と結びつけるためのエクササイズ。
● 第8章 盟友の秘密
盟友とワークし、その秘密を見いだすことに役立つエクササイズ。
● 第9章 分身(ダブル)
すべての心理学的そして霊的な教えの中でも、最も神秘的な部分と言える“分身(ダブル)”。この章のエクササイズでは自分自身や友人の分身を体験する。
● 第10章 心のある道
心のある道を見いだすための方法。
(戦士の修行を積むことで鍛えられる注意力)を学ぶエクササイズ。
● 第11章 死か呪術か
「馬鹿げたこと」の世話人、統制された放棄、死をアドバイザーにする事をエクササイズを通して学ぶ。
何かをしようとするのではなく、今この瞬間に起こっていることに対して開かれ、その流れや衝動に自覚的に従っていく・・・
● 第12章 共に夢を見る
都市の中の「ドリーミング」を発見するためのエクササイズ
周囲の人々は荒野で出会う動物と同じようなもの。
自己の全体性に目覚めるよう挑発する精霊。他者とのトラプルに巻き込まれることにより、自分の深層へ降りて行く事を余儀なくされる。
● 第13章 幽霊(ファントム)と本当の人間(リアル・ピープル)
自分のグルや師たち、人生における彼らの仕事、ドリーミングボディを生きた勇気に気付き、敬意を払うためのヒントを得る。
● 第14章 デスウォーク(死の行進)
内的そして外的な世界と実りある魁藤をやり抜くための戦士の方法を学び訓練する。
個人の人生の長さだけではなく、未来の社会の持続可能性が決定付けられる神話的なプロジェクトこそデスウォーク(死の行進)である。
ゴールデンウィークの長期休暇を有効的に使えるフレキシブルなプランをご用意いたしました。
家族と共に過ごす時間を充分に確保でき、深く学ぶ事ができる長期休暇ならではのプランです。
Flow to attend
個人セッションの日程を予約します。
グループエクササイズ参加可能日の登録をします。
受講費のお支払いをします。
ZOOMにてご希望のプログラム開始。
合宿は10日間通しでの参加を前提としておりますが、参加できない日がある方を考慮して、参加可能な日を事前にお知らせください。
グループエクササイズのプログラム調整を行います。
膝の上に猫がいるオンライン対話ファシリテーター。
オープンで温かく、でも甘やかさないスタイルで身体性を鍛えるファシリテーション・トレーナー。
ファシリテーションを、つくば市民大学とコミュニティファシリテーション研究所で学んだ後は、独学で実践してきたため、得意な訓練方法は「やってみれば?」」
中国の南開大学で修士学位を取得。東洋思想や文化人類学を研究対象として「萃点探究」と名付け在野で研究を続け、それぞれの人が世界をどのように捉えているか(環世界)を、感性とロジックでつかみ、世界で起きる“出来事”の「種」と「カラクリ」を究明する手法を、ファシリテーションに役立てている。
事象に鋭く切り込むが、外見はモフモフ。オンラインで読書会を継続的に開催中。
日常的に常に起きている“少しだけ違和感”や“モヤモヤ”の残るような出来事を振り返り、「なにが起きているのか?」を探る実践型 “野良”ファシリテーター。2010年、NLPを学びwebマーケティングに活かす事を試みるが、「自分の正解ではなく、世の中の正解に寄せていく“マスマーケティング”」に一抹の疑問を感じ、挫折。
2017年、あるオンライン講座への参加をきっかけに、活動を“外発的動機”から“内発的動機”へ、働き方を“リアル”から“オンライン”へパラダイムシフト。2021年、長年“本棚の肥やし”になっていたアーノルド・ミンデル著「シャーマンズ・ボディ」の読書会をサクサクと共に主催(継続中)。
「ファシリーテーターが何なのか?」がわからないまま知らないうちに「ファシリテーターの世界」にどっぷりと浸かる。
人が辿ってきた人生(ルート)を追い、その人の軌跡・痕跡を可視化し、肩書きで固定されてしまう“単一方向の自分”ではなく、“その人の全部を表わす何か?”を表現する事のできる「エスノグラフィー(トラジェクトリー)型プロフィール」を研究中。
【都市の中で夢を見る】という意味。
一人一人が、それぞれの夢を見ているのが、都市。
相手がどんな夢をみているのか、そこを見に行くのがエンパシー。
だれかの夢に付き合うのがシャーマンの役目。
一人一人がシャーマンに相談しに行く、
カウンセリングルームの方法ではなく、
個室ではなく、
「都市」という場所で、
それぞれが観ていた夢を一緒に見る。
この一緒に見る方法は
夢のワークで、
夢の中の主人公として自分の夢を見るだけでなく、
夢の中の登場人物としてその夢の感覚をみることと同じで・・・
やはり立脚点の移動をしている。
で、立脚点を移動させるには、
悩みと一体化しているときにはできない。
その悩みは自分の一部として、
初めて、悩みの輪郭が見えてきて、それで、取り出せる。
取り出したあと、
そこに立脚点を移動させることができる。
でも、嫌なものになってみるのは嫌。
だから、悩みの輪郭を見ない。
そのせいで、悩みが自分全てを支配している状態になる。
ここを逆回転するために。
嫌なものになってみない!自分では。
この方法をGWに試したい。